解析による無刀反撃の可否判断

「無刀取りの可否は、「モンスターが落とすお宝を決めるコード(お宝コード)」によって決められている」ということが通りすがりさんの情報提供により判明致しました。
これによって、無刀取りの可否に関する一連の議論に決着を付けることができます。

通りすがりさんの情報提供

(「ロマサガ3のモンスターのページ」の掲示板より抜粋)

ROMの中の敵データの中には落とすアイテムを決めている
通称「お宝コード」があり、それは無刀取り不可能のフラグとしても使われています。

例えば、アールヴの場合お宝コードは16進数で「36」が入っています。
これを2進数に変換すると「00110110」になります。
左の2文字が無刀取り不可能フラグです。
「0」は無刀取りが可能で「1」は無刀取り不可能を意味しています。
左から1文字目は第1武器、左から2文字目は第2武器に対応していて
アールヴは共に「0」で、第1武器(東方不敗)第2武器(月下美人)が共に無刀取り可能です。

次に、アレフのお宝コードは16進数で「6C」です。
これを2進数に変換すると「01101100」になります。
左の2文字を見てみると1文字目は「0」、2文字目は「1」です。
アレフは第1武器(アーメントゥーム)のみが無刀取り可能で
第2武器(竜鱗の剣)は奪えません。

ドラゴンルーラーのデータは数種類ありますが、どれもお宝コードは16進数で「DC」です。
これを2進数に変換すると「11011100」になります。
左の2文字は二つとも無刀取り不可能を意味する「1」になっています。
したがってドラゴンルーラーから無刀取りは出来ません。

ちなみに戦闘中はアドレス「7E204F」に代入されていますので(モンスター1の場合)
例えば「7E204F 0F」と改造コード入れれば無刀取りが可能な攻撃をしてこれば
どんな敵からも無刀取りが出来るようになります。

簡単な見分け方としては、お宝コードが

です。

第2武器の無刀反撃の可否(調査: ANCIENTさん)

実験方法

  1. 第1武器に対応する攻撃パターンを全て遠距離攻撃(遠当て)にし、第1武器の無刀反撃による敵の死亡やパターンの崩壊を防ぐ。
  2. 第2武器に対応する攻撃パターンを全て直接攻撃(剣攻撃)にし、第2武器の無刀反撃の機会を増やす。
  3. 剣・大剣レベル、器用さを高い値(FF)にし、無刀反撃の成功率を限りなく100パーセントに近くする。
  4. お宝コードの上位2ビットを変化させつつ状況再現を行い、無刀反撃の可否を調べる。

実験方法の解説

結果

数種のモンスターを相手に実験したところ、次のような法則を得た。

  1. 第1武器と第2武器が異なるモンスター
    お宝コードの上位から1ビット目は、第2武器の無刀反撃の可否に影響を及ぼさない。
    お宝コードの上位から2ビット目が、0なら無刀反撃可、1なら不可。
  2. 第1武器と第2武器が同じモンスター
    お宝コードの上位から1ビット目が、0なら無刀反撃可、1なら不可。
    お宝コードの上位から2ビット目は、第2武器の無刀反撃の可否に影響を及ぼさない。

結論

  1. 第1武器と第2武器が異なるモンスターは、お宝コードの上位2ビット両方とも有効であり、第1武器・第2武器それぞれについて無刀反撃の可否を規定している。
  2. 第1武器と第2武器が同じモンスターは、お宝コードの上位1ビットのみ有効であり、その1ビットだけで第1武器・第2武器両方の無刀反撃の可否を規定している。